最終更新日 2024年11月5日 by andiwa
1,日本とは異なるバンコクの賃貸物件の特徴
バンコクで暮らす手段のひとつとなるのが、賃貸物件を利用することです。
日本でも馴染み深い住居形態で、比較的ロープライスで利用できるとあってよく利用されています。
ただ、日本とはいくつか異なる特徴もあります。
日本人からすると魅力的に感じられる部分も多く、初めての人はびっくりするかもしれません。
特徴のひとつは、まず広い部屋が多いことです。
例えば、日本で一人暮らしをする場合、よく見られるのは6~8畳くらいのワンルームです。
それがバンコクの場合は2倍以上の広さを持つ部屋が多く、かなりゆとりを持った暮らしを送ることができるのです。
しかも家賃がリーズナブルでお得感もあると言えます。
しかしながら、広さがあると言っても、単に広いだけの作りになっている点には注意しましょう。
面積には余裕があるものの機能的ではない建物もあります。
また、無駄に部屋が広ければ冷房代が高くなってしまうことも考えられます。
広さだけで選んでしまうのも考えものですので、快適に暮らすことができるのかよく見極めた上で判断をしなければいけません。
日本には家具や家電が最初からセットになっている物件が存在します。
ただ、こういった部屋は全体からすると数は少なく、基本的には自分で用意をしなければいけません。
その点、バンコクの場合は最初から一通りそろっているのが一般的となっています。
自分であれこれ準備をする必要がないため、すぐに生活を始めることができます。
また、料理道具などの一式も用意されていますので、細々とした道具も自前で用意する必要がありません。
もし、備え付けの道具にトラブルがあった場合でも、オーナー側の負担によって対応をしてもらえます。
しかしあくまでも借り物ですので丁寧に扱うことが前提で、こちらの落ち度によって壊したなどの際には弁償をしなければいけません。
2,初期費用が日本よりも安く済む
これは日本でも同じ考え方ゆえ、普通に暮らしている分にはそこまで心配をする必要はないと言えます。
外国人向けの部屋ですと、充実設備が用意されていることが多いのも魅力です。
例えば、プールやジム、大浴場などが挙げられますが、日本人からも人気が高い設備が設けられている物件も多いのです。
しかも入居者なら無料で使うことができ、外国で快適な生活を送ることができます。
初期費用が日本よりも安く済むという特徴もあります。
日本で部屋探しをする際には、仲介手数料や礼金が掛かることが多いですが、バンコクではこういった手数料を支払う必要がないのが標準です。
仲介手数料に関してはオーナー支払いになることが多く、礼金に関してはそもそも日本だけの慣習です。
契約の際に支払う費用としては、家賃と敷金だけであり、金額としても大体2ヶ月分と、そこまで大きな負担にはなる心配がありません。
ここまではバンコクの賃貸物件の良いところに触れてきましたが、反対にイマイチな点もあります。
不便への理解も深めギャップで悩まないようにしたいところです。
3,デメリットやマイナス面もある
ひとつは、日本ほど建物の質が良いわけではない点が挙げられます。
例えば水漏れや雨漏りといった問題は、日本人からすれば大きなトラブルですが、タイではそこそこありがちなトラブルでもあるのです。
浴室のお湯が出ない場合が多いのもデメリットと言えます。
タイ人はお湯を使ってシャワーを浴びる習慣がありませんので、シャワーは水浴び専用となってしまうのです。
外国人向けの物件なら給湯器を搭載していることもあるため、お湯がマストの場合はそういった物件を選択するのがおすすめと言えます。
しかしそれでも洗面所やキッチンではお湯が出ないこともあるため、ある程度の妥協が求められるかもしれません。
シロアリ被害に遭いやすいのも特徴に挙げられます。
熱帯の気候を持つこともあり、シロアリが発生してしまうケースも少なくありません。
定期的に駆除作業が行われているようですが、気候のハンデもあって完全にガードできていないこともあります。
もし疑わしい状況がある場合は管理事務所なりオーナーなりに連絡をして対策をしてもらうことが大切です。
バンコクに限らず、海外で暮らす際にはセキュリティの面で不安を感じるところではないでしょうか。
安心して暮らせるよう、防犯面に力を入れている賃貸も多く、そういった部屋を積極的に選択することで安心感を高めることができるはずです。
とはいえ、日本とは考え方の違いもあって、甘さを感じられる部分もあるのです。
不用意にドアが開け放たれていたり、いるはずの守衛が持ち場を離れていたりなど、粗さを感じられる面も否定できません。
安心を手に入れるには、暮らす人自身がしっかりとセキュリティのレベルをチェックすることが大切ですので、安全の設備が用意されているからと油断をすることがないよう注意が必要です。