最終更新日 2024年11月5日 by andiwa
交通事故に遭った場合には一般的に保険会社にその処理を任せる事が少なくありません。
最近では多くの自動車保険に歩行者として交通事故に遭遇した場合の特約などが付帯していることも多く、ほとんどの場合には保険会社に任せることが出来る様になっています。
しかし、保険会社に任せた場合には慰謝料の請求の面で大きなリスクがあることを意識しなければなりません。
これを理解していないと、本来貰えるはずの十分な金額の慰謝料を受け取ることが出来なかったり、場合によっては治療費を十分に受け取る事が出来ないことも有る為、注意をする事が必要です。
交通事故における損害賠償や慰謝料の金額は一般的には自賠責基準と呼ばれる、保険会社が規定した基準に基づいて算定されることになります。
ただしこの基準は基本的には自賠責保険の支払い金額の上限に基づいて算定されているものであり、被害者にとって十分な金額を算出しているものではありません。
また保険会社総務の利益やその運営の要素が多分に含まれており、基本的には非常に低い金額が設定されていることが多いのです。
保険会社同士の交渉を行った場合には、この自賠責基準に基づいて慰謝料や治療費などを算出することが多いため、実態にそぐわない金額となってしまうことも少なくありません。
さらに保険会社の示談の場合には相互の利益などを考慮する傾向も強く、そのために十分な金額を提示しないこともあることから本来必要な慰謝料を受け取ることができなかったり、治療が長引いているにもかかわらず途中で治療費の支給が打ち切れられたりなど様々な問題を発生させることも多いのです。
最近では交通事故の問題を弁護士に依頼することが多くなっています。
弁護士の場合には基本的に依頼人の立場に立ち最大限の金額を引き出すように交渉を行うほか、様々な交通事故に関する判例に基づいて請求を行うことから保険会社の場合に比べ高額の慰謝料を勝ち取ることができるケースが少なくありません。
また、慰謝料や治療費の金額に関して独自の基準である弁護士基準を適用して交渉に臨むことが多く、この弁護士基準の場合には様々な判例に基づいて算出されているものであることから、交渉の方法を確実に行えばほぼ勝ち取ることができるものとなっています。
そのため、交通事故にあった場合には弁護士に依頼する方がより正当な慰謝料や治療費を勝ち取ることができる可能性が高いのです。
ただしこの場合には弁護士は相手の状況に応じて様々な交渉術を適用することが求められます。
交通事故の場合には加害割合が慰謝料の金額を決定する重要な要素となるため、被害者側の加害割合をできるだけ低くすることが重要となっています。
しかしこの場合相手側も自らの課題割合を低くするために様々な策を講じてくるため、これに対抗する様々な知識を持っていなければなりません。
そのため弁護士を選ぶ際には交通事故に強い弁護士を選ぶことが最も重要なポイントとなってきます。
交通事故に強い弁護士を選ぶためにはその弁護士のこれまでの実績や裁判での内容を確認することが必要となります。
交通事故を得意とする弁護士の多くは様々な実績をホームページなどでアピールしていることが多く、またその中でも多くの弁護士は元の相談料を無料にしていたり、自分の実績を説明してくれる時間を取るなど非常に積極的に対応をすることが多いのです。
そのため自分で選ぶ際には様々な弁護士の話を聞いて、最も信頼できる人を選ぶことが大切になります。
また最近では法テラスを利用する人も増えており、法テラスでは無料で状況に応じた最適な弁護士を紹介してくれるので、自分が交通事故に強い弁護士を知らない場合でも、相談することで良い弁護士を見つけることができます。