最終更新日 2024年11月5日 by andiwa
世界中の困っている人達をサポートしたいと考える時、支援先として最適なのがユニセフです。
その活動は非常に幅広く、最も支援の届きにくい子供たちを最優先にしていることも支持される理由です。
世界中の全ての子供たちの命を守りたいと日々活動を続けていて、約190の国や地域で健やかな成長を支えています。
貧困地域では幼い頃に命を落とす子供が後を絶たない
同じように困っている人達をサポートしているところはいくつかありますが、これほど影響力を持つ活動を行っているところは稀です。
貧困地域では、幼い頃に命を落とす子供が後を絶ちません。
幼い子供が命を守るためには、予防接種の普及や安全な水、衛生的な環境が必要です。
また、母乳育児を推進したり、栄養状態を改善したりといった対策も求められます。
こういった活動を率先して行い、全ての子供が乳幼児期に適切なケアを受けられるように様々な策を講じています。
世界では5歳の誕生日を迎えることなく亡くなる子供の数が年間530万人もいますので、乳幼児期のサポートは欠かせません。
2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶することを目標としていて、新生児死亡に関するデータを有する世界195か国のうち、既に121の国が達成しています。
エイズの無い世代の実現を目指しているユニセフ
HIV、エイズに関する取り組みも行われており、エイズの無い世代の実現を目指しているのもユニセフの特徴です。
実現のために、パートナーと共に全ての子供たちをHIV、エイズの脅威から守るための対策を講じています。
ピーク時から比較すると減っていると言われていますが、まだ対策の遅れから日々感染におびえる地域も少なくありません。
ユニセフは、HIVと共に生きる女性の間で、一日一錠で配偶者や子供をHIVから守ることができる抗レトロウィルス薬治療を普及させています。
2000年以降は、その成果があらわれて、約200万人の子供たちが新たにHIVに感染することなく守られています。
感染者が適切な治療を受けられなければ、生まれてくる子供が感染する可能性がとても高くなり、その割合は15~45%と非常に大きな脅威です。
清潔な水と衛生的な環境が欠かせない
安心して健康的な生活を送るためには、清潔な水と衛生的な環境が欠かせません。
水が汚れていたり、不衛生な環境に身を置いていると、感染症にかかる恐れが高まります。
安全な水を用意できない地域では、幼い子供が下痢等で命を落としてしまうことが多く、衛生面の管理についての知識もありません。
安心して暮らせる環境を作るために、井戸等の給水設備を整えたり、トイレを設置したりしています。
井戸があれば、清潔な水をいつでも使うことができ、感染症のリスクは下がります。
また、学校教育や保健所を通じて、石鹸を使った正しい手洗いをするように指導を行うことも、活動の一環です。
病気のリスクを高める要因の一つになっているのが、正しい知識を持てないまま暮らすことです。
栄養失調も貧困地域の重大な問題
栄養失調も貧困地域の重大な問題であり、飽食で食べきれなかったものを大量に廃棄しているような国もあれば、その日の食べ物にも困る国もあります。
栄養失調にさらされている人数は決して少なくはなく、毎年数百万人が重度の急性栄養失調により命の危機に直面しています。
栄養が不足すると発育が阻害され、低体重症になったり消耗症になったりと様々な問題を抱えるようになり、病気にかかってもなかなか治りません。
その後も知能や身体の発達の遅れが人生を脅かし続け、貧困から抜け出せないというのも問題です。
世界では未だ紛争状態にある地域も存在しますし、暴力や搾取、虐待にさらされる子供も大勢います。
そういった子供たちに安全な環境を提供する活動も行っており、児童労働や児童婚、暴力からの保護活動を行っています。
暴力や搾取にさらされていても、当事者が抜けだすのはとても困難なことであり、外部からのサポートが無ければずっと同じ状態が続いてしまいますので、ユニセフの活動は非常に重要です。
まとめ
今も世界中で支援を必要とする人達がいます。
紛争や自然災害、感染症の蔓延によって、緊急支援が必要になるケースも多々あります。
危機的状況に陥った時に真っ先に被害を受けるのは子供たちであり、紛争や災害によって心身共に傷つけられて、十分な教育も受けられません。
長期に渡って危険にさらされると、人は生きる気力を失って投げやりになることも少なくありませんが、ユニセフのように厳しい状況下でも命と権利を守るための活動を続けていれば、少しずつ環境は整備されていきます。
地道な努力は少しずつ実を結びつつあり、一刻を争うような緊急事態下においても需要な役割を果たしています。
その活動はホームページでも確認できますので、興味を持ったら一度活動内容を調べてみましょう。
募金や支援の方法は色々と用意されていますので、小さな一歩から始めてみることが大切です。
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日本ユニセフ協会/UNICEF東京事務所