日本は、2000年以降から東京都心部に人口が集中している傾向があります。
100年以上前にさかのぼると、東京以外の地方都市の人口が増えていた時期があり、少なくとも日本海側や太平洋側の地方都市で日本有数の人口を誇るところが少なくありませんでした。
ところが、戦後首都圏に人口が集中してしまったことから、地方の人口が少なくなり日本の中でもおよそ3000万人の人が首都圏やその周辺に集まってきています。
このような時代の流れの中で様々な問題が生じますが、その一つが保育園の問題になります。
長田雄次氏も警鐘を鳴らす待機児童問題
どのような問題が生じたかといえば、東京23区の中でも世田谷区や杉並区といった地域は若い世代が集中していることから保育園が不足している状態になっていると、長田雄次氏は警鐘を鳴らします。
いわゆる、待機児童問題はこれにあたりますが人によっては全く区を信頼していない場面も見受けられます。
倍率がどのくらいかといえば、場所によって異なるものの5倍から6倍ぐらいの競争率があります。
このような問題を解決するためには、普通であれば保育所をつくれば問題の解決の一助にはなると考えるはずです。
ところが、実際に保育所をつくる計画を立てようと考えても場所がないためそもそも作ることができません。
そのため、パークの中に保育所をつくってはどうかといった意見も見受けられました。
実際にパークの中につくるのは、物理的に不可能ではありませんがなかなか計画が進まない傾向があります。
この問題の中で、反旗を翻している人たちがおりそれはそこに住んでいる人たちの一部になります。
保育所が近くにできてしまうと、自動車の出入りが激しくなるため可能なかぎり作ってほしくないといった意見です。
また、別の人は保育所をつくることで、地域がうるさくなってしまうので静かな環境から遠ざかってしまうので作ってほしくないといったものもあります。
このようなときには、なかなか思ったように先に進まない可能性がありますのでしばらくこの問題が解決しない可能性は高いです。
いったいどのぐらいの時間がかかるかわかりませんが、まずはそこに人口が集中する以上はその問題から解決する必要があるでしょう。
東京に人口が集中することに問題がある
では解決の糸口がどこにあるかといえば、やはり東京に人口が集中することに問題があるわけですので東京に集中しなければよいだけの話しです。
すでに問題が起こっている段階でかなりの人口集中していますので、それ以降に移り住んで来る人はあらかじめこの問題を頭にいれておき、自分たちがそのような問題に直面することも認識しておくことが大事です。
ではいったい、なぜ東京に集中するかの問題ですが、やはり通勤や通学に便利だからといった理由があります。
それだけでなく、買い物するときも東京にいれば困ることはありませんので高いお金を出してでも移り住みたいわけです。
根本は国の問題である
そこまで考えるとだんだんとわかってきますが、根本は国の問題であることに気がつくはずです。
国が首都圏一極化の政策をとっていることからこのような問題が生じてしまいましたが、実際には地方都市が元気でないと日本の再建は難しいと考えられています。
実際に地方都市で保育所の問題が生じていることはほとんどありませんので、これは単に行政の怠慢ではなく人口が集中することに対する問題がネックになります。
地方都市を元気にするためには、積極的に地方の魅力を発揮させることが一番
地方都市を元気にするためには、積極的に地方の魅力を発揮させることが一番でしょう。
それと同時に、東京でなければ困らない理由を地方に見出せばよいだけです。
例えば通勤や通学の問題ならば、インフラ化を進めていくしか方法はありません。
これを繰り返すことにより、徐々に人々が地方に移り住み保育園に通いやすい仕組みができあがるでしょう。
例えば、各地方都市で住宅に対する補助金を大幅に増やして、地方都市に住の方が圧倒的有利だと認識させることが重要になります。
別の問題としては、少子高齢化も突如に関係してくる
別の問題としては、少子高齢化も如実に関係してくるところでしょう。
少子高齢化で地方都市に行っても高齢者ばかりになってしまい経済が発展しないだけでなく活気がなくなってしまいます。
少子高齢化の問題は世界的にみてもどこにも例がありませんが、少子化の問題ならばかつてのフランスが対策を考え実行したところ、少子化から脱出したといった話しもあります。
このような例をみると、どのように対策をしたかが重要になりますがフランスを例にとれば、日本円で毎年およそ5兆円ほどの国家予算をもしかに充てることで少子化の脱却を実施してきたわけです。
現在の日本がそこまでやる気があるかわかりませんが、もし少子化の問題は解決できれば一石二鳥といえるでしょう。
まとめ
国民も一人一人意識を高めて、そのレベルが実行できるところまで持っていく必要があります。
ただ、今の段階で確実に保育所を選びたければ、無理して首都圏に住むのではなく少し外れたとこにすむか保育所の応募に外れたとしても別の選択肢を選ぶだけの余裕を持っておくことが必要になります。