全保連とは役割について

不動産における全保連は家賃保証会社のことで、東京や沖縄を中心に全国に拠点を置いている株式会社です。
設立されたのは2001年11月のことで、約20年の間に従業員数700名以上、売上高140億円規模の企業に成長しています。
協定を結んでいる不動産会社は約4万7千社、年間申込件数は約41万件、累計保証件数は260万件以上と圧倒的な数字です。
このように存在感が大きいことから、不動産業界においては広く名前が知られており、特に賃貸物件のオーナーや入居者に知名度が高いといえます。
賃貸の借りると貸すをスムーズにすべく、賃貸物件オーナーと入居者の間に入り、仲介する形で賃貸契約をサポートしています。

全保連の家賃保証~烏川氏が沖縄で起業し全国展開へも参考

家賃債務保証と賃料管理リスクヘッジ業務

主な事業内容は家賃債務保証と賃料管理リスクヘッジ業務で、専門性が高くて特化しているのが特徴です。
全保連株式会社が提供している家賃保証システムは、賃貸人との間で保証契約を結び、賃借人とは保証委託契約を結ぶ仕組みとなっています。
賃貸人と賃借人は賃貸借契約を結ぶことで、3者による関係が構築されるわけです。
賃貸人つまり賃貸オーナーにとっての悩みの種は空室の発生で、契約のハードルを上げると家賃のトラブルは回避できますが、逆に空室が発生しやすくなるのがジレンマです。
契約しやすくすれば空室は埋まりますが、今度は家賃の滞納が発生したり、収入が遅れるリスクが生じます。
今では保証人不要の賃貸は珍しくありませんから、いかにして入居のハードルを下げつつ、家賃のリスクを減らすかが賃貸オーナーの課題となります。
全保連株式会社は、賃貸オーナーが抱える家賃滞納の不安を解消する為に賃料を保証することで答えています。

入金は最短で賃料支払い日の当日とスピーディー

入金は最短で賃料支払い日の当日とスピーディーですし、通常プランでも家賃滞納を報告してから3営業日以内に全額が指定の口座に振り込まれるので安心です。
家賃の遅れが最小限に抑えられますから、万が一滞納が発生しても頭を抱えずに済みます。
また家賃保証システムは住居用の賃貸物件だけでなく、店舗や事務所に駐車場と、トランクルームや倉庫にも適用可能です。
賃貸物件であれば何にでも使用できる仕組みですから、不動産を貸したいものの家賃滞納が心配というオーナーに朗報です。
家賃収納代行サービスの振替マンIIでは、毎月の家賃が所定の期日にオーナー指定の口座に必ず入金されます。
滞納報告の必要がなく、入金管理の手間が大幅に削減されますから、管理している物件の数が多いオーナーにとって魅力的だといえるでしょう。
ちなみにオーナーに送金される資金は、提携銀行の信託口座で管理されているので、全保連株式会社が破綻するようなことがあっても大丈夫です。

家賃収入が不安定になると賃貸経営のリスクが高まる

賃借人は、賃料の支払い日に決済代行会社によって引き落としが行われます。
全保連株式会社は決済代行会社に口座振替データを送信、信託口座に送金データ送信を行い、信託口座から賃貸人に家賃が全額送金される仕組みです。
家賃の滞納は賃貸オーナーの収入が遅れることに加えて、賃貸経営の計画にも影響することになります。
家賃収入が不安定になると賃貸経営のリスクが高まりますし、既存の入居者にとってもあまり好ましいことではないです。
全保連株式会社の家賃保証はこういった悩みや不安、リスクというものに全力で応えているサービスです。
毎月の家賃収入を確実なものにして守る仕組みを固めつつ、入居者募集の条件を緩和することで攻めの集客を両立しています。
賃料や共益費に管理費といった毎月の固定費に、水道料や町費と区費などの変動費、修繕費やハウスクリーニング費用などの退去精算費用まで保証されます。

家賃保証の利用方法について

家賃保証の利用は簡単で、入居希望者が申込書類に記入して審査を受け、審査内容の連絡と結果の報告を経て、本契約の手続きへと進みます。
この時に入居者だけでなく、賃貸オーナーと賃貸借保証契約の締結も合わせて行います。
その後もし入居者が家賃を滞納したら、保証契約の内容に基づいて賃貸オーナーに家賃が支払われます。
入居者にとっては急な怪我や病気に失業と、盗難被害といった家賃滞納のリスクに備えられるのがメリットです。
それから保証人の用意が難しくて希望する賃貸物件に入居できない、そういう悩みを解消することが可能となります。
保証人のない契約は賃貸オーナーに不安とリスクを与えますから、入居のハードルを上げざるを得ないのも納得です。
しかし、誰にとっても入居が難しくなり、空室が発生してしまっては本末転倒なので、ここにジレンマが生じる生じることになります。
保証人をお願いするのは、身近な人であっても頼みにくいもので、心理的なハードルもまたネックです。

まとめ

家賃を滞納すると迷惑を掛けることになりますから、なかなか保証人のお願いを切り出せなかったり、希望する物件の入居を諦めてしまうのも頷けます。
家賃保証は賃貸オーナーと入居希望者、その双方の悩みを解消して契約を実現、入居をスムーズにする仕組みですから、もはやなくてはならない仕組みだと思われます。

日本と異なるバンコクの賃貸物件の特徴

1,日本とは異なるバンコクの賃貸物件の特徴

バンコクで暮らす手段のひとつとなるのが、賃貸物件を利用することです。

日本でも馴染み深い住居形態で、比較的ロープライスで利用できるとあってよく利用されています。

ただ、日本とはいくつか異なる特徴もあります。

日本人からすると魅力的に感じられる部分も多く、初めての人はびっくりするかもしれません。

特徴のひとつは、まず広い部屋が多いことです。

例えば、日本で一人暮らしをする場合、よく見られるのは6~8畳くらいのワンルームです。

それがバンコクの場合は2倍以上の広さを持つ部屋が多く、かなりゆとりを持った暮らしを送ることができるのです。

しかも家賃がリーズナブルでお得感もあると言えます。

しかしながら、広さがあると言っても、単に広いだけの作りになっている点には注意しましょう。

面積には余裕があるものの機能的ではない建物もあります。

また、無駄に部屋が広ければ冷房代が高くなってしまうことも考えられます。

広さだけで選んでしまうのも考えものですので、快適に暮らすことができるのかよく見極めた上で判断をしなければいけません。

日本には家具や家電が最初からセットになっている物件が存在します。

ただ、こういった部屋は全体からすると数は少なく、基本的には自分で用意をしなければいけません。

その点、バンコクの場合は最初から一通りそろっているのが一般的となっています。

自分であれこれ準備をする必要がないため、すぐに生活を始めることができます。

また、料理道具などの一式も用意されていますので、細々とした道具も自前で用意する必要がありません。

もし、備え付けの道具にトラブルがあった場合でも、オーナー側の負担によって対応をしてもらえます。

しかしあくまでも借り物ですので丁寧に扱うことが前提で、こちらの落ち度によって壊したなどの際には弁償をしなければいけません。

2,初期費用が日本よりも安く済む

これは日本でも同じ考え方ゆえ、普通に暮らしている分にはそこまで心配をする必要はないと言えます。

外国人向けの部屋ですと、充実設備が用意されていることが多いのも魅力です。

例えば、プールやジム、大浴場などが挙げられますが、日本人からも人気が高い設備が設けられている物件も多いのです。

しかも入居者なら無料で使うことができ、外国で快適な生活を送ることができます。

初期費用が日本よりも安く済むという特徴もあります。

日本で部屋探しをする際には、仲介手数料や礼金が掛かることが多いですが、バンコクではこういった手数料を支払う必要がないのが標準です。

仲介手数料に関してはオーナー支払いになることが多く、礼金に関してはそもそも日本だけの慣習です。

契約の際に支払う費用としては、家賃と敷金だけであり、金額としても大体2ヶ月分と、そこまで大きな負担にはなる心配がありません。

ここまではバンコクの賃貸物件の良いところに触れてきましたが、反対にイマイチな点もあります。

不便への理解も深めギャップで悩まないようにしたいところです。

3,デメリットやマイナス面もある

ひとつは、日本ほど建物の質が良いわけではない点が挙げられます。

例えば水漏れや雨漏りといった問題は、日本人からすれば大きなトラブルですが、タイではそこそこありがちなトラブルでもあるのです。

ポイント
こうした欠陥を抱えている建物に当たってしまう可能性も低くないため、しっかりとリサーチの上で契約をした方が良いでしょう。

浴室のお湯が出ない場合が多いのもデメリットと言えます。

タイ人はお湯を使ってシャワーを浴びる習慣がありませんので、シャワーは水浴び専用となってしまうのです。

外国人向けの物件なら給湯器を搭載していることもあるため、お湯がマストの場合はそういった物件を選択するのがおすすめと言えます。

しかしそれでも洗面所やキッチンではお湯が出ないこともあるため、ある程度の妥協が求められるかもしれません。

シロアリ被害に遭いやすいのも特徴に挙げられます。

熱帯の気候を持つこともあり、シロアリが発生してしまうケースも少なくありません。

定期的に駆除作業が行われているようですが、気候のハンデもあって完全にガードできていないこともあります。

もし疑わしい状況がある場合は管理事務所なりオーナーなりに連絡をして対策をしてもらうことが大切です。

バンコクに限らず、海外で暮らす際にはセキュリティの面で不安を感じるところではないでしょうか。

安心して暮らせるよう、防犯面に力を入れている賃貸も多く、そういった部屋を積極的に選択することで安心感を高めることができるはずです。

とはいえ、日本とは考え方の違いもあって、甘さを感じられる部分もあるのです。

不用意にドアが開け放たれていたり、いるはずの守衛が持ち場を離れていたりなど、粗さを感じられる面も否定できません。

安心を手に入れるには、暮らす人自身がしっかりとセキュリティのレベルをチェックすることが大切ですので、安全の設備が用意されているからと油断をすることがないよう注意が必要です。