【2022年まとめ】ベストセラー本とはなにか

最終更新日 2024年11月5日 by andiwa

「ベストセラーの定義について知りたい」
「2022年のおすすめのベストセラー本は?」
「ベストセラーに具体的な発行部数とかってあるの?」

国内外問わず多くの本が毎日出版されているなか、いわゆるベストセラーと呼ばれる種類の本が店舗などでも見かけることがあります。
それらは他の書籍と異なる特別な棚に陳列されていたり、スペース確保のために縦置きで置かれることの多いなか横置きで表紙を見やすく手に取りやすくされているなど、優遇されているところを目にすることも多いでしょう。
一方で、ベストセラー本というひとつの区切りの中に入る基準は絶対数が決められているわけではなく、さらに発行部数と実売数の違いといった点でも必ずしも多く発行されたからベストセラーと一概に決めつけることができない特殊な事情があります。

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書籍におけるベストセラーとは

書籍におけるベストセラーとは、特に突出して売れている本を基本的には指します。
他の書籍との相対的な比較の話であって、物語の内容が絶対的に評価されているという中身の保証を示すものではありません。
ただ、売れているということは内容も多くの人から評価されているということにつながりやすいため、このような種類の書籍は相対的に面白いものが多いという結果になっています。
単純に発行された数でいえば、人類史上最大のセラーとなるのは聖書になり、あるいは一国が必ず国民一人に配っている勅書のような類の書籍もそれに当てはまることとなります。
ただし一般的にテレビやニュースなどで取り上げられ身近なものは、小説や新書などを思い浮かべるでしょう。

大々的なセラーとなるには

大々的なセラーとなるには売れていることが最低条件ですが、何冊以上、何カ月以内などといった絶対的な基準で決められているわけではないことを念頭に置いておきましょう。
さらに分野によってその基準は異なり、市場規模と連動して線引きは異なっているのが特徴です。
たとえば、最も多くの人に読まれている小説では10万部程度が線引きのラインとされていますが、読まれている絶対数が少ない自己啓発本などでは線引きする数が下回ることがほとんどです。
なかには5万部売れたらベストセラーとされる分野の書籍もあるため、一概に発行部数で決められないのが一般常識とされています。
逆を言えば、小説で5万部以下ではセラーの対象にはなりにくいということになります。
特に売り上げ部数が少ない児童書などは、2万部が線引きラインと言われているように、販売数の規模で全く異なるのが特徴です。

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単純に発行部数が多いのは聖書

単純に発行部数が多いのは聖書で、過去数千年にわたって読み継がれてきた世界的な書籍となっています。
その発行部数は他の追随を許さず、1815年から1998年の間だけでも推定約3880億冊発行されています。
一定期間の間に、たとえば1年の間に約6億冊発行された聖書を基準としてしまうと、他のどの書籍もベストセラーになることは不可能になってしまいます。
そのためこのような特殊な事例のある書籍は、線引きの対象にはならないようになっているのが暗黙の了解というのも面白い特徴のひとつと言えるでしょう。
これまで単一書籍で最も売れたものは、約2億部とされています。
それらの作品は時代とともに新しい翻訳がされて世界の人に読まれ、また映画化などもされてさらに知名度が上がり、興味を持った人が原作の書籍を読むという連鎖となるため、過去のものであっても売り上げは伸びているのが特徴です。

部数というのはあまり公表されない

そもそも部数というのはあまり公表されないのが一般的です。
何冊刷ったかは、出版社や作家しか知りえない情報となっています。
そして何冊売れたのかという点に関しては、その詳細は作家にさえ明かさないケースも少なくないというのが実状です。
たとえば、出版社から得た情報をもとに作家が実売数を許可なくSNSなどで発信してしまうと、問題になってしまうケースもありました。
出版業界では部数を明かさないのが一般的ということです。
これは出版という業界の特殊な事情によるもので、書籍の値段がどの書店でも一律になっているのは独占禁止法の適用外となっているためでしょう。
これは文化や教育を支えるメディアのひとつと位置付けられていることが、適用外の理由となっているためで、だからこそ実売数や発行部数を出版社は毎回公表しないのです。

まとめ

このことから、15万部売り上げなどのセールスがかかって、はじめて多くの人に認知されると同時に部数が分かるケースがほとんどとなっています。
そのため内容がいかに面白く緻密に作り上げられていた作品だったとしても、発行部数と大々的に売り上げたというレッテルを貼ってもらわなければ、他の作品同様埋もれてしまう可能性が非常に高いことになります。
書店で横並びになっている書籍だけが売れているとも限らず、その判断は出版社にゆだねられている点に注目すると良いでしょう。
また、セラー書籍は3000万あればつくれるということをとある作家が暴露したように、出版社との契約によって発行部数を多くし書店で平積みさせるといった例もあるため、さらに線引きが曖昧になっています。