最終更新日 2024年11月5日 by andiwa
「ヴァイオリニスト」とはヴァイオリンの演奏家を指します。
日本語では「ヴァイオリン奏者」と呼ぶ事もあります。
古くから人々に愛された楽器は現在でも世界中の人々を魅了しているため、ヴァイオリニストは途絶えることなく誕生し、日本でも多くの日本人が演奏家となって国内外を問わずに活躍している状態です。
ですが実はヴァイオリニストは2種類の奏者に分ける事が出来ます。
関井圭一氏が考えるヴァイオリニストの種類とは
それは簡単な分け方で、プロかアマチュアかであるかだけです。
この違いは腕の良さや収入など様々な視点で区別する事ができますが、つまるところヴァイオリンの演奏が「仕事」か「趣味」かのどちらかであるかに尽きます。
一応、アマチュアも「ヴァイオリニスト」と自称だけなら名乗ることはできますが、基本的に「ヴァイオリンの演奏家」と言えばプロのみです。
(参考:関井 圭一)
そんなプロになるにはまずヴァイオリンに関する知識や技術、音楽を学ばなくてはなりません。
例えばヴァイオリンの演奏家になるうえで求められるスキルのうちにヴァイオリン以外の音楽教育が求められます。
それは2つあり、1つはピアノ、もう1つはソルフェージュです。
この場合のピアノはプロになれるほどの技術は求められませんが、ある程度の技術を学べばヴァイオリンの演奏の上達やフォローに役立つことが可能なのでおすすめされます。
それからソルフェージュはピアノで弾いた音を楽譜に書いたり楽譜を見ただけですぐに歌える技術を指しており、ヴァイオリンの演奏に欠かせません。
これに加えて「楽典」と呼ばれる音楽用語や基本的な知識も必要です。
いずれににしても、並々ならぬスキルを勉強して高度な技術を披露できるようにしなくてはなりません。
ヴァイオリニストに必要な3つの資質
先述した知識と技術以外に必要なものは大まかに分けて3つ。
1つは正しい音程で演奏できること、もう1つは依頼者の要求通りに応えられること、そして最後の1つは渡された初見の楽譜ですぐに弾けることです。
つまるところ、依頼者のリクエストに的確に応えられるパフォーマンスができる人がプロだと言えます。
そのためプロになるには子供の頃からヴァイオリンの練習をすることやコンクールやオーディションへの挑戦、留学などが小さな積み重ねが重要な手段として挙げられますが、最も重要な手段は音楽大学に入学する事です。
もちろんプロのなかには音楽大学出身者ではない方もいますが、音楽大学ではヴァイオリニストに求められる技術が学べるだけでなく、音楽にまつわる知識や技術を専門的に学ぶ場所として最高であることは間違いありません。
また音楽ではセンスの良さも追求されることもあるのでセンスを磨くうえでも音楽大学への入学はおすすめです。
もしも音楽大学の入学が実現できない場合はヴァイオリンのレッスンスクールに通う方法でもプロになれるチャンスはあります。
しかしこの場合は通っているレッスンスクールの運営者や講師が有名なヴァイオリニストであることが条件です。
先輩ともいえるプロの方に実力が認められれば将来、演奏家としての道を歩める可能性があります。
またプロと親しくなればコンサートの紹介や提供などサポートをしてもらえることも夢ではありません。
しかし最も確実かつ近道である方法はやはり音楽大学に入学することです。
音楽大学在学中にしなければならないこと
では音楽大学に入学したら在学中は勉強と技術を身につけることに集中すればよいだけの話でもありません。
実は在学中にしなければならない事があるのです。
それはコンクールなどに積極的に出場する事であり、なおかつ上位入賞する事です。
コンクールに出馬すればそれだけ外部の人間の注目を集めることができますが、上位に入賞できれば腕の良い演奏家として認められることは間違いありません。
もしも認められればプロになれる可能性は高くなるのです。
ただし上位に入賞するには数多くのライバルたちよりも上達する必要があります。
そのためには日々の練習が一番大切です。
このようにヴァイオリンの演奏家になるには長い時間と膨大な知識、高い技術など求められる条件のハードルが高いですが、忘れてはいけないハードルがあります。
それは費用です。
ヴァイオリンの価格やレッスン代について
技術と知識を身につける事も大変ですが、演奏家になるための費用はとてもかかります。
まずヴァイオリン本体は平均で500万円から2000万円、ヴァイオリンの弦を奏でる弓は平均で100万円から300万円です。
しかも弓はまれに壊れることがあるので、そうなったら購入しなくてはなりません。
また月のレッスン代は10万円から18万円ですが、これを数年以上続けることを考えるとトータルで3000万円になる可能性は十分ありえます。
結論としてまとめるとヴァイオリンの演奏家になることは困難であると断言できます。
まとめ
一人前になるまでにかかる時間と費用、本人の努力、覚えなくてはならない専門的な知識と技術、なによりセンスが問われるのです。
しかし本気で演奏家になる夢を抱いているなら、実現できる方法を模索する価値はあります。