最終更新日 2024年11月5日 by andiwa
飲食店経営について「何か必要な資格はあるのか」という疑問はよく出てくるものです。
これについては難しい資格は特に必要無いものの、最低限必要となるものとして食品衛生責任者を押さえておく必要があります。
これはその名の通り食品を取り扱う中で必要な衛生環境の知識を持ち、その環境を整える責任を持つ人のことです。
どのような地域であってもこの資格がなくては飲食店を開業することはできませんから、基本中の基本の資格であると言えます。
ただ取得に関して難しいことは無く、各地域の保健所に対して届け出を出し、1万円前後のお金を支払って1日講習を受ければ完了です。
またもし飲食店経営の際に店舗の規模がある程度大きい、具体的には30人以上が収容可能な店舗で経営を開始する場合には防火管理責任者の資格を取得する必要があります。
こちらもやはりその名の通り火事を予防するために必要な知識を持ち、それに必要な環境を整える責任を持つ人を示す資格です。
これも食品衛生責任者と同じく申請をして講習を受ければ取得できますが、申請先が保健所では無く各地にある講習所になっていますから事前にどこに申請を出せば良いのかチェックしておくようにしてください。
あとは必須の資格と言えるものは無いのですが、もし飲食店として何かを売りにしていくのであればそれを証明できる資格の取得を目指すのも良いでしょう。
例えばワインを売りにしたレストランを経営するのならばソムリエ資格やチーズプロフェッショナル、日本酒を売りにした居酒屋であればきき酒師、紅茶やコーヒーを売りにしたカフェならばティーインストラクターやコーヒーコーディネーターなどさまざまな資格があります。
ほとんどは民間資格であるものの、それぞれの道においてはその人の実力を示す良い尺度になってくれることは間違いありません。
もちろん余裕がない時に取得を目指しても失敗してしまう可能性がありますから無理やり取得をする必要はありませんが、今後経営を続けていくのであれば余裕が出来たころにハイレベルな資格取得を目指すのも良いでしょう。
